ヘヴィメタルやハードロックなどでは、その音楽性によって、ちょっとコワい感じのデザインが多いけれども、普通の洋服やアクセサリーにも、どうしてスカル(骸骨)や迷彩柄のデザインが多いのか、と疑問に思ってきました。GAPで子供服を選ぶ時も、シンプルなデザインに惹かれても、最後にスカルが引っかかって選べないこともよくありました。
特に欧米系ブランドで見かけますから、当時は、どうしてキリスト教の国が、死をイメージする骸骨をモチーフにした洋服を流行らせようとするのかが 全くの謎だったのです。
トップクラスのデザイナーが用いれば、当然それに追随するデザイナーも多いでしょうし、消費者も、これが流行なのだと多い、人によっては手をのばしてみたくもなるでしょう。最先端ですからね。
有名デザイナーは宣伝も上手で、ライターの「ため息のでるような美しいスカル」なんて言われても、私にはまったくわかりませんでした。
毎年NYのメトロポリタン美術館で行われるMETガラ。今年のテーマは、キャンプ。すっかり、山や川でのキャンプ、アウトドアみたいなものを想像していた私でしたが、全く違いました。
「キャンプの要素は、不自然なもの、技巧と誇張を愛する感性だ」
「皮肉やユーモア、パロディー、誇張」などがヒントだそうです。
お馴染みのレディー・ガガはもとより、今年も奇抜なファッションが沢山登場しました。
俳優やミュージシャンなどのセレブリティは目立ってなんぼですから、話題にのぼるためにも一般人とはかけ離れたファッションをする必要もありますがね。綺麗だなぁと思う以上に、派手なだけ、お金がかかってそうなだけのファッションが並んでいます。
でも、ここが、ファッション界のアカデミー賞と言われる場所ですから、芸能人のみならず、服飾に携わる業界の方々の憧れの場所になるのでしょう。ここに立つことはある意味一つの名誉になるのでしょうね。
そして、スナップを見た若者が影響を受け、まねをしていくわけですね。
コレクションの場も同じようです。あくまでも日常で着る服ではないから変わったデザインなんだとずっと思ってきましたが、非日常の世界でも魅力のあるデザインには思えませんね。2019-20 のGUCCHIでは、マスクもテーマの一つのようです。悪趣味な殺人鬼にしか見えないような。
個人の好みもあるとは言え、美しいなぁと思えるものがあまりにも少ないのは何故なのでしょう。
ファッションだけに留まらず、文化・芸術面でも、相容れない感覚のものが多々あり、長年不思議に思ってきたのですが、RAPTブログを読んで、ようやくその謎が解けました。
世の中の支配層は、人々が持っている正常な美意識や、感覚などを破壊したいがために、せっせとおかしなものを世に送り続けているわけです。ですから、自分の感覚に合わないものであるなら、例え流行していても手を出さないことが大切です。流行を理解できない自分のセンスが悪いわけではなく、流行が変なのです。ですから、自分の美意識や感覚を大切に守ることが、自分の身を守る知恵です。
皆さんの感覚はいかがでしょうか。特に違和感なく、受け入れられていますか?
ファッションが好きで、仕事にしたいと思っていても、頂点がこれでは、先が思いやられますね。売れなくても、有名になれなくても、清潔な感じで、美しいものを世に送り出すことができればいいのですが。
では、なぜ権力者達は、世の中のあらゆるところで、このようなな悪趣味を押し付けてくるのでしょう。
理由は色々あるのでしょうが、少しずつ明らかにしていきたいと思います。