最近のファッションは、美しいとは程遠いことが多いと、お話ししました。現代アートと言われる分野でも同じように感じています。もちろん、かつての、ピカソやゴーギャンやムンクなども、幼心に変なの~と思っていましたがね。。。
これも個人の好みがありますし、好きな人がいるから、人気が出るのでしょうが、何といってもプロモーションにお金をかければ、いくらでも一般人を誘導できますね。人気があると聞けば、それに流されるのが常ですからね。これが現代で評価されている作品だと聞けば、そんなものかと、受け入れるものです。
上の画像は、画家の小松美羽さんが出雲大社に奉納された作品です。神社は、清らかな場所だと思っていたので、以前の私なら、この作品は謎の?マークになったでしょうが、神社の由来を知ったこともあり、こういうオドロオドロしいのはピッタリなのだと思っています。
今までは、ファッション同様、この感覚についていけないなぁというアートが沢山ありました。話題になるもの殆ど全てが、自分の感覚と合っていなくて、不思議に思っていたのです。
このドロドロした怪物は、ルイ・ヴィトンが現代アートの発信地として手掛ける美術館でも紹介されました。世界的にも最先端と呼ばれる現代アートなのでしょう。この方の作品も一見色彩が鮮やかでがポップに見えますが、底知れぬ不気味さが漂よっていますね。
それぞれの作者さんの作品の中で、たまたまこういう感じが見つかったわけではなく、どの作品も似たようなイメージです。どれもこれも違和感があるので、沢山紹介したいのですが。。。でもあまり見ないほうがいい気がします。笑。
渋谷駅の井の頭線とJRの間にある岡本太郎の絵も、毎日沢山の人の目に触れるのに、どうして、こんなに恐ろし気なのでしょう。この絵がもっと美しければ、それでなくても憂鬱な通勤や、気だるい通学の方々の気分も幾分すっきりするでしょうに。なんだか疲れて行き来している人々を嘲笑うかのようですね。
この岡本太郎に大変に影響を受けてこられたヤノベケンジ氏の<サン・チャイルド>が、福島から撤去されたことは記憶に新しいですね。防護服を脱いでも生きていけるようにとのメッセージとのことですが、地震や津波により被災された東北の方々や、原発により多大な被害を被った方々の心情を、心から祈っているようには到底思えません。
これからAIが更に進歩していく中で、ロボットもより身近になっていくでしょうが、街中にこのような不気味な像があふれると、なんだか気持ち悪いですね。
海外のアートは、更に先を行っている、というのでしょうか。同じように?マークのものばかりです。
こちらは、ZOZOの前澤社長が落札されたことでも話題になったバスキアです。ニューヨークのブルックリンで生まれた画家で、17歳の頃から、地下鉄、スラム街地区の壁などにスプレーペインティングを始め、評価されますが、やがてヘロインなどの薬物依存症に陥り、27歳で死去しました。(こちらから参照)
怪しげな27歳での死ですね。(27クラブとは)
薬物依存症になるからこのような作品になるのか、製作していくうちに薬物に頼らざるを得なくなってしまうのか、にわとりと卵の議論ですね。
現代アートから思い浮かぶのは、不気味さ、不安、恐怖、不潔、絶望、孤独、不幸などなのですが、いかが思われるでしょう。皆さんはこういうアートから、幸せな気持ちや、喜び、希望、平和など思い浮かぶでしょうか。
現代人は忙しく、日頃から関心がある人でない限り、それほど文化・芸術に興味をもつ余裕もありません。そして一部の人達の感性にやられっぱなしの状態ですね。ファッションもそうですが、世の中でブームになっているものが正しいわけではありません。宣伝をすればいくらでも流行は作れますからね。自分の感覚を大切にして、むやみに、迎合しないことです。
はてさて、どうしてこんな世の中なのでしょう。そこにも気づいていかないといけませんね。いつまでもこの世の中を汚いもので溢れさせていてはいけませんからね。
RAPT氏のこちらの記事も、どうぞ。
悪魔が破壊したアートと言論の世界