ピエール瀧のコカイン使用に続いて、今度はジャニーズのKAT-TUNの元メンバー田口淳之介が大麻で逮捕されたのは、かなり驚きました。ドラマの中の彼の役は、爽やかなイメージだったので、これから俳優としても力を入れるのかなと思った矢先に、元女優さんと同棲報道もあり、KAT-TUNも脱退し、あらら、と思っていたのですが。。。10年前から使用していたとのこと、ファンにもメンバーに対しても、ずっと騙していたようなものですね。
芸能人の薬物使用はお馴染みですが、ここ最近では、経済産業省のキャリア官僚の西田哲也被告が覚醒剤で逮捕、数日前には文部科学省の福沢光祐容疑者が、大麻と覚醒剤で逮捕と、薬物と縁遠いように思われるエリート官僚の薬物汚染が露わになりました。どちらも省内で使っていた可能性もあると調べられており、衝撃を与えています。
ダメ。ゼッタイ!と禁止されていて、健康も損なうし(どころではないですが)、人生を棒に振るとわかりながら、なかなか薬物汚染は止まりません。それだけ、一度踏み入れてしまうと、まず抜け出せないのが薬物です。そして、最初は軽いノリで、甘い囁きにつられ、手を出してしまうのでしょう。
どんなことを言われようとも、絶対に手を出してはいけないのが、薬物です。
特に、この数年若い世代を中心に、大麻の乱用が拡大しています。
「大麻は危険性が少ない」「依存性が少ない」などの情報が飛びかっていますが、大麻は危険な薬物です。大麻の花や葉に含まれるTHC(テトラヒドロカンナビノール)が、情緒不安定、幻覚作用、やる気の低下、知的機能の低下などを引き起こします。
危険性について、様々な研究・報告で明らかになっていますので、いくつかご紹介します。
・大麻の使用は、カンナビノイド1型受容体を介して重篤な痙攣発作を引き起こす。
・たった一度の使用でさえも有害影響をもたらし、重篤な健康被害につながりうる。 (筑波大学 国債統合睡眠医科学研究機構 2017.9.5)
・長年不明であった大脳皮質内の神経回路形成の重要なメカニズムを解明
・大麻の有効成分でもあるカンナビノイドが、大脳皮質神経回路の破綻をきたすことを発見 (大阪大学大学院医学系研究科解剖学講座(分子神経科学)の木村文隆准教授 2016)
・オックスフォード大学とモントリオールのマギル大学の研究者らが大麻の若年層への影響を発表
・18歳以前に大麻を使用すると、成人期にうつを発症する可能性が37%増加した
・さらに不安に悩まされるケースや自殺率を調査したところ、不安についてはリスクが高まったものの、統計的に有意とは見なされない結果に。しかし、自殺率については、3倍高くなっととされている (BBC放送 2019 こちらから転載)
・うつ病にかかっている35歳未満の人の中で、10代の時に大麻(マリファナ)を摂取してなければうつ病が防げたかもしれないケースが英国で6万件、米国では40万件に達する可能性があることがこのほど行われた調査で明らかになった。
(英ガーディアン紙 2019 こちらから転載)
このように大麻は危険な薬物なのですが、世界では解禁する国も広がっています。2013年に完全合法化したウルグアイ。2018年にはカナダで嗜好用大麻解禁。アメリカでもカリフォルニア州やワシントン州など各州に続きニューヨーク州でも嗜好用大麻を合法化の方針。
世界有数の大麻の質と称賛されるタイで医療用大麻解禁の動き。
「コーヒーショップ」での大麻の販売と使用は認めていたオランダ。
これらの国は、既に多くの人が大麻を使用していることもあり、管理下に置くための合法化とも言えます。そして、大麻市場は大きなビジネスでもあります。
例えば、嗜好用大麻解禁の方針を打ち出したニューヨーク州の試算によると、合法化による市場規模は推定17億から35億ドル(約1910億から3940億円)、税収は約2億5000万から6億8000万ドル(280億から765億円)を見込んでいる、(こちらから参照) とのこと。
また、世界の大麻市場の規模は2025年までに558億ドル(約6兆3100億円)に達すると予測されている(こちらから参照)とのこと。
うーん、国民の身体が危険に晒されようが、ともかく儲けたいという感じがしますね。
そして、身体への悪影響だけでなく、社会に対しても悪影響を及ぼしていきます。情緒不安定だったり、幻覚を見たり、やる気もない、知的機能の低い人達が、どんどん増えていけばどんな社会になるかは、想像がつきますね。
2018年に嗜好用大麻解禁に踏み切ったカナダ。山や海の美しい自然に囲まれ、私もかつて、真っ先に行きたい国の一つとして憧れて、夏や冬のスキーに訪れたことがありました。その国が、今や、世界中の同性愛者がパレードを見にやってくるというLGBT先進国。ノーパンツデーも実施しているとのこと。
今のカナダがいかに荒れているのかは、RAPT氏のこちらの記事に出ていますので、どうぞお読みください。カナダは次の秦氏=ロスチャイルドの拠点となる。
大麻をはじめ薬物は危険です。甘い言葉に騙されないように、絶対に手を出してはいけません。
次回は、日本での大麻に関する動きについてご紹介したいと思います。